その日服部平次は、一人で自転車で少しだけ遠出した。母:静華の使いで市外の知人宅に届けものをするためである。相手は静華の茶道仲間で、平次も無論よく知っている。
「まあまあ、平ちゃん。遠いところ、ご苦労やったなあ」
「別にこんなん、なんでもないで、おばちゃん。ほな、これおかんから」
「おおきに。助かるわあ。平ちゃん、少し上がっていかん?」
「え?」
「うちの京介がな、平次兄ちゃんに会いたい言うて、楽しみにしとったんよ。もうすぐ帰ってくると思うんやけど……」
平次は申し訳なさそうに眉を顰めた。
「申し訳ないんやけど、おばちゃん。俺、今日ゆっくりできへんねん」
「あら、そうなん?なんや、この後なんぞ用事なん?」
「んー。まあ、そんなとこや」
「デート?平ちゃんも、隅に置けへんねぇ」
口元に手をやってわざとらしく横目で微笑むのに、平次はカラリと返した。
「ちゃうちゃう。和葉と、ちょっとでかけんねん」
「ああ。遠山はんとこのお嬢さん」
それを、デートと言わないのかとは敢えて突っ込まない。
「お嬢さん言うほどのもんやないで、あれは」
「そんなこと言うて。俺についてこれるんは和葉くらいしかおらんっていっつも言うてるって、静華はん言うてたで?」
「せやからお嬢さんちゃう、言うてんねん」
「ほんなら、このまま自転車で和葉ちゃん後ろに乗っけておでかけ?」
「せやけど?」
「せやったら、それじゃあかんやろ。ちょっと待っとき」
首を捻る平次を残して一度家に引っ込み、濡れた雑巾を手に戻ってきた。
「ちゃんと荷台、拭いといたらな。汚れてんで?」
「あ、そういやおかんに言われたん、忘れとったわ。タイヤの空気入れるんは忘れんかってんけどなぁ。おおきに、おばちゃん」
「それとこれな、和葉ちゃんにどうぞ。好きやったやろ、これ。偶然一昨日祇園行って、買うてきたんや」
「これ……都路利の茶飴や!!おばちゃん、おおきに!!」
深く頭を下げて手渡された飴をズボンのポケットに突っ込むと、荷台を拭いた雑巾を返して自転車に跨った。
「ほな、平ちゃん、気ぃつけてな。和葉ちゃんに、よろしゅう」
「京介に、ごめん、言うといてな。それやったら、失礼します」
大きく頭を下げると、勢いよく走り出す。
幼馴染の遠山和葉との約束は、18時に駅前の時計の下だった。少し遅い時間だったが、無理を言って両家の親にも許可を取った。
何しろ目的が目的だ。この時間設定は致し方ない。
予定より引き止められてしまったが、それでもまだ間に合う。思いがけず、土産もできた。万事順調。平次は一人、笑みを浮かべつつ自転車を漕ぐ足に力を篭めた。
***
寝屋川市に戻る途中、人通りが多く自転車では走りずらい駅前を避けて、一本住宅街に入った道に差し掛かった時のことである。
見通しの悪い十字路で減速した瞬間、視界に全速力で左折してくるバイクが飛び込んだ。避けようとしたが堪えきれず転倒する。接触しなかったのは奇跡だ。当然、相手も転倒した。
「気ぃつけんかい!!」
「なんやと!!」
明らかに先方が悪いと思われたのに突然投げかけられる罵声に、平次は倒れた自転車をそのままに立ち上がると相手を睨みつけた。
「急に飛び出したんはそっちや!!」
「なんやと、こいつ!!」
「大体、こんな見通し悪い所で、スピード出す方が……」
言いかけた瞬間。
「ど、泥棒!!」
遠くに、女性の声が聞こえた。
「そいつ、引ったくりや!!捕まえてぇ!!」
「なんやと!!??」
「くそ!!」
相手の男が素早く立ち上がり、バイクを立て直して走り出す。
「待て!!くそ!!」
平次も慌てて後を追ったが、土地鑑の無い住宅街での追跡には限界があった。ましてや相手はバイク。あっという間に見失った。
こんなことなら、ガンつける前に自転車を立て直しておくのだったと後悔したが、先に立つわけがない。軽く舌打ちをしてニアミス現場に戻ると、さっきの女性と警官がいた。
「あ、あの子や。あの子も見たんです、犯人」
「ホンマか?」
「ホンマや。ごめん、おばちゃん。逃げられてもうた」
「そんな、しゃあないよ。犯人、バイクやったし……」
「あいつ、北の方へ逃げた。国道へ出るつもりちゃうかな」
「おお、今パトカーが向かってる」
「ホンマか!!俺、バイクのナンバーと車種、言えんで」
「おお、ホンマか」
すらすらと答える平次に、警官がメモる手を止めずに目を丸くする。
「車種まで、よう覚えてるなあ」
「当たり前や。こんなん、基本やで」
「バイク、好きなんか」
「ん。免許取れるようになったら、絶対すぐとったんねん」
「はは、頑張れよ」
若い警官は平次の頭をぐしゃぐしゃっと撫でるとパトカーに連絡を取る。
程なくして、容疑者が捕まったとの連絡が入り、平次は警官らと共に自転車のまま警察署に向かった。
すぐに済む、はずだった。
が、引ったくり現場を目撃した男性と、被害者の女性、そして平次の証言が微妙な食い違いを見せ、犯人特定まで予想以上の時間がかかった。
平次は自分の目撃情報に絶対の自信があった。が、如何せん、高校生探偵などと名を馳せるのはもっと先のことである。それでもその父親と剣道関係で、大阪府警や所轄にも顔見知りは既に多かったが運悪くこの事件の担当の警官は平次を知らなかった。かと言って、平次も自ら名乗るようなまねをするわけも無い。
紆余曲折の末、容疑が確定して平次が解放された時には19時半を回っていた。
***
いつの間にか日が暮れていた。軽やかに自転車を飛ばしつつ、平次は至極ご機嫌だった。父や警察関係者から話を聞いて推理に加わったりすることはあっても、所詮蚊帳の外。実際に事件に関われることなど滅多に無い。しかも、最終的には自分の目撃証言が犯人逮捕に大いに役立った。
……今日、おとん、早よ帰って来うへんかな……。
話がしたくて仕方が無かった。父の前に、そうだ、母にも話そう。それから、そう、幼馴染の和葉にも。感激屋の和葉のことだ。きっと手放しで「凄い凄い」と誉めてくれるに違いない。
……和葉?
「うわ!!やば!!」
急ブレーキをかけて、倒れかけた自転車のバランスを器用に保って慌てて今来た道をUターンする。
ひったくり事件に心奪われて、和葉との約束をすっかり忘れていたのである。警察署を出る時に時刻の確認すらしなかったが、確実に、遅刻している。
時計を持っていない為すぐには現在時刻が確認できず、無闇に気ばかりが急いた。途中のコンビニで自転車を止めて店内の時計を覗き込む。
20時、5分前。
「……和葉……」
このコンビニから駅までは自転車をすっ飛ばせば2,3分。それにしても、2時間の遅刻である。
さすがに……もうおらへんよな……。
和葉の性格からして、2時間もじっと待っているとは思えなかった。強気で勝気なあの幼馴染が烈火の如く怒って、既に帰宅していることは容易に想像できた。
且つ、これまでの経験から恐らく2週間くらいは口を聞いてもらえないであろう事も。
蛇足ながら、話が自分の両親の耳に入り後でこってり絞られるであろう事も。
とりあえず、和葉の家に電話をしよう。すぐに許してもらえるとは到底思えなかったが、まずは謝るのが先決だ。自分が悪いと思ったらなるべく早く謝れと、父も言っていた。
引ったくりを見てからはすっかり頭の中はそのことで一杯になり、自宅へ一報入れることも思いつかなかった。もっと早く気付いていれば、母に言って駅前で待つ幼馴染に事情を説明してもらえたのだが。
かけ慣れた番号を急いでプッシュする。受話器の向こうの呑気な呼び出し音に少し焦れた。
プルルルルルル、プルルルルルル、プルルルルルル、プルルルルルル、プルルルルルル
留守、か?
まさか。
寧ろ服部家で静華と平次の今日の不義理について云々してる可能性の方が高い気もしたが。
一抹の不安と予感が胸を過り、平次は駅に向かって全速力で自転車を飛ばしていた。
***
約1キロ弱の道のりとは言え、息が上がった。
案の定、駅前にそれらしい人影は無い。幼馴染が待っているはずの時計塔は既に20時過ぎていた。
自転車を降りて、肩で息をする。手を膝について虚ろな視線を路上にさ迷わせる。
「……ったく……」
居ないのは当たり前だと。分かっていても、つい口から悪態がもれた。
「……こんくらい……待っとけ……ちうんや……」
言葉と言葉の間で荒い呼吸を整える。どうせ相手はいないのだ。そう思い更に言葉を続けようとした時。
「こんくらいって、どんくらいやの!!」
突然の声に、息が止まるかと思った。慌てて身を起こして振り返ると、幼馴染が仁王立ちになって平次を睨みつけていた。
「和葉……」
「こんくらいって、どんくらいや!!二時間やで!!二時間!!カップ麺、いくつできると思ってるんよ!!」
「一個三分やったら、40個やなあ」
「一個五分かもしれへんで?」
「せやったら、24個や」
「そんなに作って、誰が食べるんよ!!……って、そういう問題ちゃう!!」
「和葉が言い出したんやないか」
「アホ!!アタシは、アタシがどんだけ待たされたか、ってそう言いたいんや!!ドアホ!!」
「せやから、二時間……」
「その二時間が、どんだけ長かったかって言うてんの!!二時間やで!!??平次、二時間も待たされたら、どうするん?」
「……俺やったらそんなに待ってへんわ」
「平次の薄情もん!!」
「せやって……アホみたいやん。ずーっと待ってるなん。そう言う時はなあ、さっさと見切りつけて帰ればええんや」
「なんやってぇ!!」
心にも無いことを言っている。今ここで、和葉に会えたことを自分は喜んでいるのに。
それでも一方で。申し訳なくて、いっそ帰っていてくれていれば、という思いが歪な形になって口から漏れる。
「アタシは!!アタシは、平次が来た時にアタシがおらんかったら心配する、思て……」
「お前の心配なん、せぇへんわ。おらんかったら、家に電話してみればええだけのことやん」
「したもん!!」
ヤバイ、と思ったが、和葉は唇を噛んで辛うじて泣き出すのを堪えた。その様子に、平次が怯む。
「平次、待っても来うへんから……全然、来うへんから……。アタシ、平次んち、電話したもん」
「……」
「せやけど平次、帰って来てへんって。なんも連絡ないって。せやからアタシ、平次になんかあったんやないか思て、心配やったんやもん」
「アホ……なんも、あるかい……」
「せやから、もう少し待って、でも来うへんし、もっかい電話して、でもおばちゃん、なんも連絡ないって」
「しゃ、しゃあないんや。連絡……ちょう、でけへんことになってて……」
「アタシ、心配やったから、大滝さんに電話して。でも大滝さん、別に平次と一緒ちゃうって言うし、おばちゃんは平次はお使い行っただけやって言うし、せやから大滝さんに頼んで、ど、どこかで……事故とか……なかったか、調べてもろて」
「アホ、俺が事故るか。自転車やで?」
「せやけど、自転車でも車に跳ねられたりするやん!!でもそんな連絡ないって言うし、おばちゃんはもう帰って来ぃって言うてくれたけど、アタシもう少し待つって言うて、だって、平次がここに来た時、アタシがおらんかったら、嫌やと思て……」
「和葉……」
「せやけど全然来うへんし、せやからもっかい大滝さんに電話して、そしたら、なんや、ひったくりの事件の証人になった子が服部平次言うてたって……」
「あ、ああ。途中で、偶然引ったくりの犯人に会うて……」
「せやったら、もうすぐ来る、思て、おばちゃんに平次大丈夫やったって連絡して、おばちゃんはやっぱ一言も連絡入れへん薄情もんは置いてさっさと帰ってええって言うてんけど、でもアタシ、もっかいここ来て……それやのに……」
「す、すまん」
人通りの少なくない駅前で捲くし立てる和葉に、何人もの人が好奇の視線を投げかけていく。その中には近所のおばさんやら顔見知りもいたはずだが、無論、平次も和葉もそんなことは気にしない。
「ちゃうんや、和葉。ホンマ、すまんかった。あれは……ちゃうんや……」
「アタシ、ちゃんと待っててんで?二時間!!メッチャ心配しててんで?せやのに、平次が……」
「すまん。俺がホンマ、悪かった」
「平次のアホ!!」
「ホンマ、俺が悪かったて」
よくよく見ると、薄明かりの中和葉の頬が上気しているのがわかる。僅かに息も上がっている。いつも通りポニーテールで括られた細い黒髪が、額や頬、項に張り付いている。
「電話するんに、走ったんか?」
「……もうすぐやと思ったんに、平次、来うへんから……その辺、走って見に行ったん。もしかして、事件の後、急いでどっかでこけたんちゃうかて思て……」
「あ、アホ。いらんことせんと、少しじっとしとったらええんや。お前は」
「そんなん!!アタシ心配やったんやもん!!平次、アタシが心配するん、いらんことやって言うん?」
「そ、そう言う意味ちゃうねんけどな……。せやけど……和葉がそんな、俺のために走り回らんでも……」
「平次が!!ちゃんと時間どおりに来うへんのが、悪いんやん!!」
「せやから、それはすまんかったて」
「すまん、言うて何でも許されると思うな、ドアホ!!」
「せやったら、どないしたら許してくれるんや?」
「むかつく」
「そら……まあ、せやろうなあ」
「むかつくむかつくむかつくむかつくめーーーーーーーーーーーーーーっちゃむかつく!!」
「せやから、どうしたらええねん。俺、なんでもするから」
自分が和葉の立場なら、確実に切れているであろうことが容易に想像つくだけに、流石の平次も否応無しに態度が殊勝になる。
「なんでも?」
「なんでもや」
「ホンマに?」
「ホンマや。男に二言はないで」
「せやったら」
和葉の口元に、少し意地の悪い笑みが浮かぶ。少しだけ切ない気分になりながら、平次は覚悟を決めた。
「せやったら、一発殴らせて」
「一発でええんか?」
「ええよ。そんかし、思いっきりやで?そんくらいせぇへんと、アタシの気ぃが収まらへん」
「……ええで」
一言も異論を差し挟まない平次に、寧ろ和葉の方が驚いて目を丸くする。この幼馴染が人通りの多い往来で「オンナに殴られる」などということを易々と許容するとは思っていなかったのだ。
「ええの?」
「それで和葉の気ぃが済むんやったら、しゃあないやん」
「反撃なしやで?」
「当たり前や」
「避けんのも、なしやで?」
「そんな卑怯な真似、せぇへんって」
一応足を肩幅に開いて安定を確保して。両手を後ろ手に組むと、平次は軽く目を閉じた。相手は平蔵ではない。歯を食いしばる必要はあるまい。
「和葉が気ぃ済むように、思いっきりやったらええわ」
雑踏を行く人の音が妙に耳につく。遠くで、駅の案内アナウンスがする。
何処かもっと頭の中で、遠く「泥棒!!」と叫ぶ女の声がする。ああ。あの時の、あのおばさんの声や。
あの瞬間、色んなことが頭から抜け落ちた。和葉との約束だけではなく、事件以外の色んなことが。
絶対に犯人をあげなあかん、そう強くプレッシャーを感じる一方で。
自分は、楽しんでいた。あの状況を。小さな、珍しくも無い引ったくり事件。事件と呼ぶには小さすぎたかもしれないが。
それでも、あの緊張感とか緊迫感とか。そう言ったものが酷く心地よかった。三人の証言の食い違いの原因はなんなのか。思い巡らすのが酷く楽しかった。
そんな時に。
和葉は。自分のことを心配して、あちこちを走り回り、必ず来ると信じて二時間ここで、こんなところで。
心配してくれたこと。
信じてくれたこと。
「……もう、ええよ」
いつまで経っても動かない和葉に少し焦れて来た頃、ポツリと和葉が呟いた。
「殴りたいなんて、嘘や。アタシがそんなん、するわけないやん」
「ホンマに、ええんか?」
「ええよ。そんかし、運転手はずっと平次やで?」
「そんなん最初からそんつもりやけど……今から行くんはあかんやろ。遅なってもうたし、危ないからあかん」
「ん。おばちゃんが、遅なるから明日にしぃってさっき言ってたから。明日」
「了解。ほな、蛍見に行くんは、明日な」
「今度は遅れんとってな?」
「……お前んちまで迎えに行くから。待っとけ」
「ん。そーしとく」
「ほな、乗れや。家まで送る」
「しゃあないから、送られたるわ」
平次が自転車に跨ると、軽やかに荷台に飛び乗る。雑踏を避けて、不安定にならない程度の速度で平次はペダルを踏む。
明日、必ず時間通りに和葉を迎えに行こう。和葉が、心配しないように。
「あ、せや」
途中の信号待ちで、平次は自分のポケットを探って飴を一つだけ取り出す。
「和葉、飴ちゃん食うか?一柳のおばちゃんがな、和葉に、て」
「これ……都路利の?」
「せや」
「今食べてもええ?」
「ええけど急げや。青になんで?」
「ん」
「青や。ええかー?」
「ええよ」
幼馴染の手が、再び平次の服の端をしっかりと握る。
「美味し」
「まだたくさんもろたから。後で家着いたら全部和葉にやるわ」
「ホンマに!!??ありがと、平次」
「あ、アホ」
「アホってなんよ」
お礼など、言われる立場ではない。不覚にも、自分の顔が熱くなるのが分かった。
「……お礼を言いたいんは、こっちや」
心配してくれたこと。
信じてくれたこと。
「こっちこそ、ありがとな、和葉」
***
「そーん時やろ。あのコんこと、ただの幼馴染や思ってたんが変わったんわ」
「バーロ。そんなんじゃねぇよ」
照れたように不快な表情を浮かべて顔を背けるコナンに、平次は深く頷く。
俺もそんなこと、あったもんなあ。
どうやら蘭の場合は、和葉と違って走り回ることはなかったようだが。
あの後自分は父と母、そして大滝からも散々絞られたものだが、それすらも凌駕するほど、幼馴染の気持ちが嬉しかった。
……父の地稽古三時間は流石に応えて物理的に翌日の蛍見物が正直やばかったのだが。それでも頑張って自転車を漕いだ。
頑張れたのは。和葉の気持ちが嬉しかったからだ。
「うわあ……めっちゃ綺麗やなあ……」
念願の蛍の乱舞にうっとりと目を細める幼馴染が。一昨日までとはホンの少し違って見えた。
あいつのことは、もっと前から……。
コナンの独白を、平次は知らない。
さて。これは幾つの時の話なんでしょうね。わざとぼかしたつもりなので、皆様のご想像にお任せしたいのですが、どれくらいだと思いますか?
つっても、ここで「ホンの少し違って見えた」ところで、そこから恋愛には全然結びつかないと思うんですよ、平次の場合。
というわけで、映画で妙に得心顔で頷く平次にちょっと妄想してみました。良い悪い、ではなく、和葉はじっとしてないと思うのですが、どうですかね?
蘭ちゃんは、待ってると思います。どんなに心配でも、すれ違ったらどうしようとか、いろいろ考えてじっとしてると思います。
その辺は二人の性格の違いじゃないかと思うんですけど、どうでしょうかね?そして新一にしろ平次にしろ、待たせる方は相変わらず。ダメ男たちだ。
さて。待ち合わせ遅刻、と言えば、沖縄編に繋がる(4時間待たせてなかったら誘わなかったのだろうか、平次)例の4時間遅刻ですね。
……原作中、平次が遅刻するのはあの時だけだと記憶していますが、すっかり遅刻魔説が定着しているように思われる服部平次。
……私は多分、この世で数少ない、平次は遅刻魔でない説推進派です。あっはっは。で、今回の遅刻話は、一応私の中では例の4時間遅刻に繋がってます。そのうち書く、かな?
それにしても。自転車の二人乗りは言うほど密着度が高くないと思うのは私だけですか?服の端か、寧ろサドルを持つのが一番安定すると思うのですが。
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